ハンドメイドを教えていて思うこと、それは生徒の失敗に対する姿勢、教えるための技術不足。
今回はこのことについて、カルトナージュ講師歴１0年以上の私がお話します。
生徒は失敗はするもの
あなたは生徒としてハンドメイドを習っていたときに失敗した経験はありますか？
あったとしても、あまり気にならなかったのではないでしょうか。
生徒がスムーズに作品作りができるのは、先生の話を聞いて、その通りに作るからです。
分からないことは先生に聞けば、正しく導いてくれます。
先生側も失敗しないように注意してくれるから、ちゃんとした作品ができるのです。
ですが、先生になったとたん、生徒の失敗に出会います。
その時、きちんと対処できなければいけません。
失敗しない生徒はいません。
お教室を開く際は生徒が起こすであろうあらゆる失敗を想定して準備しておきましょう。
教える技術とは
生徒として、または個人で楽しむための技術は出来上がった作品を見れば、一目瞭然高いことがわかります。
しかし、どんなに素敵でかわいい作品が作れても、それを生徒に伝える力がないと、ハンドメイドの先生としてやっていけるかは疑問です。
自身の持っている技術と教える技術は違います。
教えるということは、相手に理理解してもらって実践してもらえるかです。
そして、生徒がミスをした時にそのミスの原因がわかり、カバーすることができるということです。
これはハンドメイドに限りません。
例えば、
とてもレベルの高い学校を卒業したからといって、教える力が高いとは言えません。
また、
会社でいうと、仕事ができるからといって、部下への指示や教育がうまいとは限りません。
ハンドメイド講師になろうと思ったならこの「教える技術」を高めないといけません。
失敗を想定した技術の準備
生徒がどんなところで失敗するのか
どんなところでつまづきやすいのか
何回やっても間違えやすい箇所はどこなのか
こんなことを考えながら教える作品の技術の見直しをしなければいけません。
そのためにも、教える作品は何回も作り、試行を重ねる必要があります。
失敗した時の対処のためにすることそれは、準備をきちんとすること。
道具の準備ではなく、技術の準備をすることが大事です。
先生の立場になると、技術が身についた分、初心者がどこで失敗するか見えなくなります。
そのためにも常に「初心者の立場」で考えるように心がけましょう。
失敗やアレンジに対応できる技術力はありますか？
レッスンに参加した生徒が失敗したらどうしますか？
きちんと説明し、やり直す？
または、そのまま進めるように手直しをする？
どちらにも対応できるようにしておきましょう。
でも、この当たり前の行動ができないことがあります。
それは、先生側の技術の準備ができていない場合です。
失敗に対する技術不足のため、手直しできない先生もいるんです。
例えば、一回習った作品をそのままレッスン作品として生徒に教える方がいらっしゃいます。
この場合、失敗しなくても「なぜこうなるんですか？」「ほかのアレンジしてもいいですか？」という質問に答えられなくなります。
ご自身で作れる作品でも、先生として教える場合は何度も作品を作りポイントを押さえ生徒が疑問に思うことを想定しなければいけません。
私は、このあたり前ができていないレッスンに参加したことがあります。
ある生徒が先生に質問したところ、間違えて作ってしまった様でした。
しかし、どこが間違っているかの説明をせずに無理やり先に進めていました。
そして、完成したものは周囲の方と違う状態になりました。
生徒がしてしまった失敗をごまかしてしまっては生徒の技術が上がりません。
そして、生徒がその作品を見るたびに残念な気持ちになってしまいます。
どこが間違ってしまったのか、やり直せるのか、手直しできるのか
レッスン時間がある中でも、ごまかさずにきちんと説明すること。
そのためにも技術の積み重ねは大事です。
まとめ
お教室を開いたら、生徒が失敗するのは想定内です。
私たち先生は、生徒として作れるのではなく、先生として「教える技術」が必要です。
失敗をごまかすことをせず、きちんと説明することが大切です。
そのためにも、間違えやすいポイントや、先生として当たり前になっている技術をどうやったら生徒にわかりやすく教えられるのかをまとめておくといいですよ。
そして生徒が失敗した時にはいち早く気が付いてフォローできるようにしておきましょう。
講師になろうと思ったなら「教える技術」を高める努力をしましょう。
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