カルトナージュで作品を作る時に使用するボンド。今の使い方が本当にあっているの?
塗り方のコツは?おすすめボンドは?
今さら聞けないボンドの基本をカルトナージュ講師歴10年以上の私、関口直美がわかりやすくお伝えします。ボンドの特性を知ることで今よりワンランクアップした作品作りを目指しましょう。
カルトナージュに適したボンド
基本は木工用ボンドを使用します。
カルトナージュ専用ボンドも販売されているのでそちらを使ってもだいじょうぶです。
成分は
・ カルトナージュ専用 酢酸ビニル樹脂38%、水62%、酢酸ビニルモノマー0.3%以下
・木工用(通常タイプ):酢酸ビニル樹脂(40~44%)、水(56~60%)
・木工用速乾:酢酸ビニル樹脂(53~57%)、水(43~47%)
上記のような数値になっていて、カルトナージュ専用がより水分が多く、塗りやすく作られています。(木工用ボンドはコニシ株式会社)
カルトナージュ専用のボンドはネット等で購入することができますが、決して木工用ボンドがよくないわけではありません。
手に入らなかったり、初心者の方は木工用ボンドで大丈夫です。
ただし、水分量から考えて木工用ボンド(通常タイプ)をお勧めします。
私も木工用ボンドはよく使っています。
ボンドの酸性とアルカリ性

ボンドで気になるのが酸性です。
何故酸性がだめなのかというと、長年使用していると生地が黄ばんでくるようです。
ですが、
長くカルトナージュ作品を作っている私ですが、いまだに黄ばんだと思える作品はありません。
数値で見ると下記のようになっています。(コニシ株式会社に問い合わせ結果)
木工用(pH:3.0~5.0)、
木工用速乾(pH:4.0~5.5)となっています。
PHが7に近い方が中性なので、これで考えると速乾のほうが中性に近いですが、水分量からみると通常タイプの方が使い易いと思います。
フランスのL’ ECLAT DE VERRE(レクラドヴェール)のボンドは中性で伸びがよく使い易いのでカルトナージュご経験者にはお勧めです。
下の画像は私が2008年に作った作品です。
我が家で薬箱として愛用している箱で、木工用ボンドを使用して作ったものですが、特に黄ばんだ印象はありません。

ボンドの保存と薄め方
本来、ボンドは薄めて使用しません。
薄めることで接着が弱くなったり、カルトナージュ初心者だとどこまで薄めていいかわからないからです。
また、季節によってもボンドの柔らかさが違います。
夏場は柔らかく、冬場は固いです。
ボンドは蓋の開け閉めによってもどんどん乾燥してきます。
そのため作業中にふたを開けたまま作業しているとどんどん乾燥してきます。
濡れタオルやウエットティッシュなどをボンドにかぶせて乾燥をふさぎます。
同時に刷毛も乾いてくるので気をつけましょう。
それでも固くなってしまった時には水などで薄めますが入れ過ぎに気をつけましょう。
スプレーボトルなどに入れた水を1プッシュかけて混ぜて様子を見ましょう。
塗りやすいからと水分を多くしてしまうと、厚紙が吸い込む水分が増え、反りの原因になり、
生地が接着しなくなります。

また、同じ成分を持つ「のり」を使用する場合もありますが、成分を確認してから混ぜるようにしましょう。
大容量ボンドのお勧め
たくさん作品を作る方や、講師をされている方は大容量ボンドを購入したほうが経済的に楽です。
ですが、
ボトルタイプのものは、蓋を全開することで空気に触れる部分が増えることと、
容量が減ってくることで空気が入り、より乾燥が進みボンドが固くなっていきます。
そんな時におすすめなのがこちら↓
ビニール袋に入ったものです。
封を切って中身を出した後、空気を抜いて保存します。

箱の組み立てに便利なボンド
箱の組み立ての際、ノズルの細いボンドがあると便利です。
おすすめはこちら
PLUS 工作用ボンド

ノズルが細くとても使いやしです。
速乾なのも、箱の組み立ての際は便利です。
生地を貼る時には適しませんが、組み立てには便利な商品です。
ボンドを移す容器
ボンドを使用する分だけ小さめの容器に移して使います。
何故タッパーがおすすめなのかというと、それは片付けが楽だからです。
作業が終わった後、少し残っているボンドはどうしていますか?
片付けの順序として
①いらないハギレでボンドをふき取る
↓
②そのまま放置
↓
③乾いたらはがす

ガラスケースの場合、③ができません。
そのため、プラステック製のタッパーなどの容器がおすすめです。
水道管にくっついてしまうので、決して水洗いなどしてボンドを流さないようにしましょう。
ボンドのつけ方
生地を貼る面(1面ずづ)全体にボンドをつけます。
この時、ボンドの白い筋が残らないように伸ばします。


画像のように白い筋が残らないようにしっかり伸ばしましょう。
これはわかりやすく厚紙に直接ボンドをつけた画像ですが、ケント紙を貼ったときも同じように塗ります。
生徒さんから、「ボンドをたくさんつけたのに生地が貼れない」とよく聞きます。
これは、ボンドがなぜくっつくのかを知らない為です。
ボンドは多くつければくっつくわけではありません。
ボンドは乾いていく途中でくっつくものなので、多くボンドを使用すると、
その分乾くのに時間が多くかかり生地を貼ることができません。
生地を貼る時のボンドの量に注意しましょう。
まとめ
ボンドはこのほかにも使う素材によって使い分けが必要です。
ですが、基本は今日ご紹介したボンドで大丈夫です。
いろいろ作品を作ることで、適したボンド、適した塗り方ができるようになります。
注意することを押さえて今よりきれいな作品作りを目指しましょう。

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